起業したいのなら飲み会の幹事をやるといい 第7回|AI時代とコミュニケーションデザイン?【5/5】
吉岡:
ちょっと次の質問。今就活中ですと。
芦名:
はい。
吉岡:
就職するよりビジネスをしたいのですが、何をしたらいいのか考えつきません。何から始めたらいいのでしょうか。
お、なんかさっきもあれでしたけど。これはもうあれですかね。第2回でもう?
芦名:
まぁ人を喜ばせることじゃないですか。
吉岡:
うん。人を喜ばせることは何なのかっていうのを考えていく所から。
芦名:
どうやっても人を喜ばせることができない。それはもう終わりですよ。本当に。
いやすごい簡単じゃないですか。おばあちゃんの荷物持ってあげる、でもいい訳ですよ。
そしたらおばあちゃんの荷物を持ってあげるっていうことを死ぬ程やって、おばあちゃんが喜びまくったら、もう全国のおばあちゃんを相手にできる訳じゃないですか。
吉岡:
うんうん。なるほど、なるほど。
芦名:
そしたらおばあちゃんの荷物を持ってあげるサービス980円、月額。
吉岡:
はいはい。
芦名:
えぐいことになりますよ。
吉岡:
アハハ!確かに。
芦名:
はい。でもそれは絶対にこれで皆が喜ぶんだ、っていう確信がないとやっぱそこまで爆走できないんで。
吉岡:
はいはい、はいはい。
芦名:
僕はやっぱあの、何をやるにも爆走できるのは、絶対これで皆が喜ぶっていう
確信があるから、安心しながらできるっていうのはありますけど。
吉岡:
もう、これ絶対行けるわっていう腹落ち感を得るために、何万回も思考する必要がある?
芦名:
まぁ思考って言うかシミュレーションです、本当に絵に浮かんでいるのかっていう。
吉岡:
あぁ。絵に浮かぶっていうのが大事。
芦名:
はい。どんな顔で喜んでるの?っていう。
それは何て言ってるの?友達になんて言いふらしていて、で、その働いている姿を見たそのお父さんお母さんはどういう顔で自分の子供を見ているのか?とか。
吉岡:
うんうん。
芦名:
で、お客さんはどんな顔して喜んでいて、職場でその話をどんなふうにしているのか、っていう所まで描けているか。
吉岡:
なるほどな。なるほど、なるほど。
芦名:
まぁそれをちょっと広告業界用語っぽく言うと、コミュニケーションデザインって言うんですけど。そこをどこまでデザインできてるかっていうのがすごい大事ですね。起業は。
吉岡:
あぁ。なんか今話聞いてたら、それってなんか一人の営業マンとかも同じなのかなと思ってて。
芦名:
はい。
吉岡:
なんか営業をした先のそのお客さんがこの商品を使ってどう喜んでいるか、とか。
芦名:
うん。
吉岡:
家に持ち帰って家族にどういうふうに話したりとか。友達にどう話したとか、どういうふうに、っていう。そこまでめちゃくちゃデザインできたら、めちゃくちゃ自分も強く行けるのかなと。
芦名:
そうです、そうです、そうです。
で、それで、あ、ちょっとこれマズイなっていうのは、課題があるんですよ。
吉岡:
あぁ。はいはい、はいはい。
芦名:
その課題をブラッシュアップしながら、そこをデザインしきらないと、っていうことです。
吉岡:
あぁ。なんかそのデザイン思考みたいなのって、電通で勤めていて身に着いたものっていう感じではないんですか?
芦名さんのそのコミュニケーションデザインみたいな発想は。
芦名:
ではないですね。それは1割くらい、1割、1.5割くらいですかね。
吉岡:
はいはい。
芦名:
残りはもうナチュラルにやってました。
なんかすごいシンプルで、このプレゼントを買って持って行ったらどんな顔で喜ぶかな、っていうのがもうコミュニケーションデザインじゃないですか。
吉岡:
うんうん。
芦名:
デザイン思考じゃないですか。
吉岡:
はいはい、はいはい。
芦名:
で、それをどう、どうやって自慢するかな、とか。
吉岡:
うんうん。
芦名:
そこが描けていればいいですよね。
吉岡:
なるほど、なるほど。
芦名:
だから絶対に何か若者だったら、絶対飲み会やったほうがいいですよ。
吉岡:
ほぉ。
芦名:
飲み会の主催。
吉岡:
あぁ、幹事?
芦名:
はい。絶対。
飲み会の幹事とかサークルの代表でビジネスで活躍してる人やっぱり多いんで。
吉岡:
うーん!
芦名:
何でかって言うともうそもそもデザイン思考なんですよ。
どの会場でやって、エントランスを入ったら、
いやここの居酒屋はちょっと入口がちょっと貧相だから、
もうちょっと入口がゴージャスに見える所行ったら最初から皆テンション上がるんじゃないかって言って店選びをするじゃないですか。
吉岡:
うんうん。
芦名:
そこで、なんかしょうもない、唐揚げとポテトが出てくるくらいだったら、
ご飯が美味しいって店がないかなって探したりとか。
吉岡:
うんうん。
芦名:
じゃあ二次会はどこでやろうかな、とか。
じゃあここでどんなイベントをやったら皆が盛り上がってくれるかな。
どんな話を提供したら皆が笑ってくれるかなっていう。
すべてを想像しながら前出し、前出しでしていく訳じゃないですか。
吉岡:
うんうん。なるほど、なるほど。
じゃあ何だろう。結構ビジネスで成果を出したい、みたいになった時に、ある種そのイメージする力というか。
で、コミュニケーションをデザインする力というのはすごく重要?
芦名:
いや、スゲー大事ですよ。
吉岡:
うーん!
芦名:
それができなかったら。
吉岡:
何もできない。
芦名:
何もできないですよね。
吉岡:
うーん。それって具体的にどう会得するものなんですか?もうその。
芦名:
もうそれは、もう幼少期からの経験で、
どれだけ人を喜ばせようと思って人を喜ばせてきたかっていう。
吉岡:
なるほど、なるほどな
芦名:
っていうことに尽きますよね。今からやってもほぼ無理な能力なので。
吉岡:
うーん!なるほど、なるほどね。
芦名:
逆にそれができれば何でもできるんですよ。
スタイリストもできるし。WEBデザインもできるし。何でもできるっていう。
吉岡:
あぁ。
芦名:
その格好で行くよりもちょっとポケットチーフ差した方が、
あ、なんかパーティーかなっていう印象になるよってアドバイスができる訳じゃないですか。
吉岡:
はいはい。なるほど、なるほどね。
芦名:
だからそれを一番学ぶべきですよね。人を喜ばせることを。本当に。
吉岡:
うんうん。なるほど。
芦名:
それが時には場所かもしれないし、朝早くやるっていう時間帯が要因かもしれないし。
それとも誰が来るかっていうことが要因かもしれないし。
それとも僕がどんなことを話すかっていうことが要因かもしれないし。
吉岡:
うんうん。
芦名:
それを総合的に考えていくというのが、まぁコミュニケーションデザインなんですよね。
吉岡:
なるほど、なるほど。
芦名:
ということで、今回はちょっと長めに話させていただきました。
時間が来ました。ありがとうございました。
吉岡:
ありがとうございます。
第7回|AI時代とコミュニケーションデザイン?