芦名は株をやらない 第22回｜ゴーンとRIZAPとプロの詐欺師【3/6】

吉岡：

芦名さんちなみに株とかやるんですか？

芦名：

僕やらないです。

吉岡：

一切？

芦名：

はい。

吉岡：

へぇー。

芦名：

もうちょっとお金持ちになったらやりたいなと思うんですけど。

吉岡：

あぁ。どれぐらいですか？具体的に。

芦名：

どれぐらい？

吉岡：

どれぐらい持ってたらってことですか？お金を。

芦名：

いや、お金持っててもやるかな(笑)

吉岡：

(笑)

芦名：

え、なんかそのまぁ何だろうな。

要はその、リスクとリターンみたいなところじゃない。が、あるじゃないですか。

吉岡：

うんうん、うんうん。

芦名：

で、そこのリスクとリターンに関しても僕は一応起業家なので、

吉岡：

うん。

芦名：

例えば1億円あるとするじゃないですか。

吉岡：

うんうん、うんうん。

芦名：

1億円で、えー、じゃあ成長率が例えば何%とかで、株の配当が年間で120%だとするじゃないですか。

吉岡：

うんうん、うんうん。

芦名：

そしたら1年間で1億ボーンと入れたら、1年後に1億2000万になってるって。これまぁ素晴らしい取引だと思うんですけど。

吉岡：

うんうん。

芦名：

で、それが1億入れたら2億になるって言うと、また今度はリスクがでかくなるんですよ。

吉岡：

うんうん、うんうん。

芦名：

で、そのリスクとリターンというのが、まぁこう常にある訳で。

吉岡：

うんうん、うんうん。

芦名：

で、リスクがない、リスクが少なくなればなるほどリターンも少なくなるというのが金融の市場なので。

吉岡：

はいはい。

芦名：

ただ僕がその金融の市場って結局そのリスクっていうのが自分でコントロールできないんですよ。

吉岡：

うんうん、うんうん。

芦名：

だったら自分で事業をやったほうが、

吉岡：

あぁー。

芦名：

自分で事業をやって、やったら、1億あったら、1億あったら、1000万あったら、1000万あったら年間で…3000万くらい。まぁ1000万あったら年間で3000万くらいできるんで、1億あったら年間で3億ぐらい利益出せるんですよ。

吉岡：

えー！

芦名：

それはそうじゃないですか。事業やってるんで。

吉岡：

あぁー。

芦名：

で、その事業やってる所から、要は株主とかに配当を渡す訳じゃないですか。

吉岡：

うんうん、うんうん。

芦名：

で、この事業で3億僕が稼ぐ、1億のお金を使って僕が3億稼ぐじゃないですか。

吉岡：

うん。

芦名：

で、この3億の所から皆にほら配当するよって言ったり、120%でいい？って言って。1億2000万くらいでいいでしょう？って言って配当する訳なので。それはその事業主の方が儲かりますよ。自分で事業を作っている訳だから。

吉岡：

はいはい、はいはい。なるほどね。

芦名：

だったら別に自分で事業やったほうがいいんじゃないかっていう。

吉岡：

うーん。

芦名：

ただやっぱその、あの、規模がでかくなりすぎると、そんな何十億も使えなくなってくるじゃないですか。

吉岡：

うんうん、確かに。

芦名：

そうすると何十億という資産を、何十億の資産を使って事業ができる起業家だったらいいんですけど、ほとんどそんな起業家っていないんですよ。

吉岡：

使いきれない？

芦名：

例えばですけど、えー、家具。うーん、家具じゃないな。例えば。なんかあります？仕事。経営者。なんか二代目、三代目がやっているような。

吉岡：

仕事？車屋さんとか？

芦名：

車屋さんとかあるじゃないですか。ボーンと儲かって、なんか毎年10億入ってくる。

吉岡：

うんうん。

芦名：

10億何しよう？っていう。

吉岡：

うーん。

芦名：

じゃあ毎年10億入ってくるなら、10億で事業拡大だって言って、どういう拡大します？今までお父さんの時代も、おじいちゃんの時代も、ここの下町で車屋さんをやってて。

吉岡：

うんうん。

芦名：

10億どうやって使います？

吉岡：

使い道に困りますね。

芦名：

そうっすよね。そうするともうなんか野村證券あたりからピンポーンって来て、

どうですかって言われたら、あぁじゃあやっとこうかなってなるしかないっていう。

吉岡：

あぁー。はいはい、はいはい。

芦名：

あぁ10億あるか、だったらこうこうこうして、30億ぐらい利益出せるな、っていう考えられる二代目、三代目の車屋さんなかなかいないんですよね。

吉岡：

うーん。確かに。いなそう。

芦名：

はい。

吉岡：

あぁ。

芦名：

10億利益出す所も結構難しいですけど、そもそも。

吉岡：

はいはい。

芦名：

なのでまぁ人口分布的に、まぁうまく回ってますよね。

吉岡：

え、どういうことですか？人口分布的にうまく回ってるって？

芦名：

いや、要はお金があってもお金を使えないっていう人が意外と多いっていう。

吉岡：

あぁー。

芦名：

そしたら金融市場が営業かけて、

金融資産に変えてもらうしかないっていう。

で、結局金融市場はまぁまぁ儲かるっていう。手数料で。

吉岡：

うーん！