投資家が偉い? 第14回|投資とスタートアップ【2/n】

芦名:

で、投資家が偉いとかっていうことでもないと思うんですよ。


坂梨:

うん、そうですね。


芦名:

だから僕がもし投資家に、僕がもしプレゼンをするとしたら、僕はこんな事業をする、っていう。

お金を出すか、出さないかを決めてください、っていう。それだけだから。


吉岡:

うんうん。


坂梨:

だから、そうそう。


芦名:

お願いとかでもないというか。


吉岡:

うんうん。


坂梨:

そうっすね。芦名さんはまたでも特別、特殊ですけどね。


吉岡:

うんうん。特殊って?


坂梨:

というのは、いや、僕も投資家じゃないし。


吉岡:

はいはい。


坂梨:

そういうなんかど真ん中でやってないからわかんないですけど、

なんかコイツ可愛いな、とか、なんかコイツちょっと応援したくなるな、みたいな。そういう余白に人って応援したくなるような気がしていて。

芦名さんの場合は、余白というよりはどうなんだ、お前。YESかNOか、半分はねえ、みたいな。

っていうこうなんかお願いの仕方だから。応援とかはやっぱりなんかちょっと違うんですよ。

自分が本当に芦名勇舗で儲けようとか、わかんないですけど、儲けようじゃなくて、コイツおもしれーなっていう。単純に。


吉岡:

うんうん。


坂梨:

それこそ動物的に、コイツおもしれーっていう投資家しか多分芦名さんは投資の対象じゃないし。でもそれって、普通の人できないですよ。


吉岡:

うーん。


坂梨:

絶対に。その芦名さんが完成されてるから、今。


吉岡:

うんうん。


坂梨:

でもただ僕がやろうとした時に、いやもうこれはもうビジネスとして、こんなビジョンを描いてます。で、こういうふうなメンバーも揃ってるんですけど、もうこれだけが足りないんですよね。

これだけが本当に今足りてなくて。これさえあれば、できるんですけど、っていう多分言い方になるんですよ。


吉岡:

うんうん。


坂梨:

で、それで多分、どうですか?やるんですか?やらないんですか?っていうよりも、

で、お願いできませんか?っていう、こういう姿勢になっちゃうんですよ、どうしても。


自分が足りてないから。その余白をしっかりこう出せる、出せないっていう所も1個あるし。

でも、芦名さんの場合は、もう明確にこう全部ビジョンがボコンってあって。それで選べ、っていう所のやっぱり違いはありますよね

特殊だなって思う。


芦名:

でもお金をもらう訳じゃないからね。


坂梨:

そうですね。


芦名:

要はその人も投資するってことは、リターンが欲しくて投資してる訳だから。


坂梨:

そうっす、そうっす。


芦名:

もちろん単純に1億あげるよ、みたいな話なら別だけど。


坂梨:

いや、すごいっすよね。


吉岡:

芦名表参道も出資の対象になったりしたことあるんですか?


芦名:

出資される側?


吉岡:

そうそう。芦名君出資させてよ、みたいな。


芦名:

出資させてよ、は、まぁ何回かはありますけど。


吉岡:

へぇー!


芦名:

そんな、なんかでかい話ではないですけど。


吉岡:

うーん。


芦名:

別に僕あの、出資されるって、僕はあんまおいしくないと思って。


吉岡:

うんうん。


芦名:

どちらかというとすごくおいしくないって。できるだけ自己資金でやりたいっていう。


吉岡:

うん。


芦名:

で、なんでかって言うと、経営権がどうとかっていうこと以上に、スゲーもったいないんですよ。

例えば、自分がこの事業が5000万あったらこの事業絶対上手くいく、って言ったら僕は絶対銀行から借りたいんですよ。


吉岡:

うんうん。


芦名:

銀行から借りるのと、投資家からもらう違いっていうのは、銀行から例えば5000万を借ります。5年で返しますって言ったら、1年間で1000万ずつ返したらいい訳ですよ。

ということは1ヶ月80万位ずつ返せばいいっていうだけの話で。

それは、5年経ったらもうそれ以降は返さなくていいっていうのが銀行なんですよ。

でも、投資家はこの5年間返さなくてもいいけど、それから一生なんか50%ちょうだい、みたいな感じで一生払い続けるんですよ。


吉岡:

はいはい。


坂梨:

付き合いって継続しますからね。その投資家と。


芦名:

で、結局その利益をどっちに配分するか、みたいな話になって。

自分の所に残るのが銀行から借りたら自分の所に残るし。で、投資家の所に残るしっていう。

で、お金が僕に残るべきなのか、お金が投資家に残るべきかって言うと、

僕は絶対僕だと思ってるんですよ。何でかって言うと僕が一番イケてるお金の使い方ができるから。


坂梨:

(笑)


芦名:

だから僕に金をくれっていう。


吉岡:

アハハ。なるほどね。


芦名:

だからいまだにギャバクラとか、もちろんそのキャバクラに自分のお金で稼いで行って、楽しんでる。

それはすごく良いんだけど、うわー、僕にくれたらいいのになってすごく思う。


吉岡:

あぁー。


芦名:

くださいとは絶対言わないけど(笑)


吉岡:

うんうん。芦名さんの言うイケてるお金の使い方っていうのは、その人を喜ばせるためにバンバン使う?


芦名:

そう。僕は人を喜ばせるために死ぬ程金を使えるっていう。

でも皆は自分を喜ばせるために金を使おうとするんですよ。成金って。

僕はその成金を1回経験してるんで。


坂梨:

アハハ。


芦名:

その時は生活費がいくらあっても足りなかった。お金がいくらあっても足りなかった。


吉岡:

自分のために全部使う。


芦名:

それ全部自分のために使うから。

自分を喜ばせるために良いマンションがどうとか、良い車がどうとか、良い酒がどう、良い女がどう、良い店がどう。皆からどう思われるかのためにしか金を使ってなくて。

結局どう自分をポジティブにするかのためにしかお金を使ってないんですよ。


吉岡:

あぁ。


芦名:

でも今そのもう1回そこを抜けて、僕はそこを抜けられたのが一番良かったなと思ってる。

人生の中で。それでどうなったかって言うと、もう自分の生活費っていうのは、自分がネガティブにならないためにお金を使う。


吉岡:

うんうん。


芦名:

そうすると全然いらない、お金って。

別に物欲がある訳でもないし。


吉岡:

はいはい。


芦名:

物欲って大体見栄なんですよ。

人からどう思われるかぐらいにしかお金使わないじゃないですか。シャネルのバッグがどう。お前シャネルがねーと勝負できないのか、みたいな。っていう。


吉岡:

出た(笑)あぁ、ポジティブになるためじゃなくて、ネガティブにならないために使うっていう。


芦名:

そしたら生きてるだけでポジティブじゃないですか。太陽があるだけでポジティブだし。

人と話してるだけでポジティブだし。人を喜ばせることができるし。

でももっと人を喜ばせよう、もっと僕の方が正しく使えるんだ、って思ってると、実現するしかないんですよ。


吉岡:

うん。


芦名:

証明するしかないんですよ。俺のすごさを。


吉岡:

うんうん。なるほど、なるほど。


芦名:

だからそういう観点で言うと自分のためかもしれないけど。

そこに人を巻き込んで、人を喜ばせながらやってるから、僕はそれだけで面白いなっていう。


吉岡:

なるほど、なるほど。


芦名:

だから僕と一緒に働いてる人がめちゃめちゃ稼げるとか、めちゃめちゃ今まで感じたことのない感動ができるとか、仕事をして泣けるとか、

で、そこに来てるお客さんが今まで味わったことのないくらい、息が上がったりとかするとか。

ハァハァするとか。最高じゃないですか。だから、そっちに目が向いてるから、別に僕はネガティブにならなければそれでいい。


吉岡:

はいはい。なるほどね。

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