インフルエンサーを目指す人へ 第13回|「ニュース」と「実力」【2/2】
坂梨:
自分はどう思われてるか。
吉岡:
が、わからないとニュースが作れない。
芦名:
そうそう。だから、僕が今あの、その外部のメディアに全く出てないというのはそういう理由があって。
坂梨:
外部の?
芦名:
メディア。
吉岡:
取材とか。
芦名:
要は取材を受けない、今。取材を受けなかったりとか。そういうそのメディアに出ないというのをやってるのは、今出たところで、何だろう。とは言っても今何やってんの?文脈が広がるだけで。
坂梨:
ニュースがないからっておっしゃってましたよね。
芦名:
そうそう。ただそこはすごくでかいビッグウェーブが来るのを今BVEATSで仕込んでるから。
吉岡:
うんうん。
芦名:
そしたら各社メディアが頭を下げてお願いをしに来るっていう。
坂梨:
だから本来のビジネスの在り方として、なんか最初に爆発をさせて、話題を作ってからどんどんその大きくするんですけど、
もう芦名さんの場合は大きくしてから、ほら!改めて認知してねっていう爆発を起こすっていう。爆発の、そのタイミングをどんどん後ろにしてるっていうのはすごい新しいというか。新しいってか、まぁ元々あると思うんですけど。再現してると思いますね。
芦名:
なんかそれが、若者にちょっと蔓延してるインフルエンサーブームみたいな所にちょっと苦言を呈したくて。
坂梨:
いいですね!興味深い。
芦名:
僕以前どこかの記事、営業タイプかな、の記事で、芦名はなんかインフルエンサーを目指してる、みたいなのが書かれてて。
僕は影響力のある男になるって言ったんですよ、取材では。
で、当時僕インフルエンサーって言葉を知らなくて。インフルエンサーって要はSNSのフォロワーが多い人のことを今はインフルエンサーって言うじゃないですか。
僕は影響力のある男になるって言ったのに、その記事には、インフルエンサーみたいな感じで書かれて。それが僕はちょっと癪に触ってるんですけど。
吉岡:
(笑)
坂梨:
で?で?
芦名:
で、その、すごく大事なのは、ニュースと実力なんですよ。
吉岡:
うんうん。
芦名:
この両方を兼ね備えてないと、絶対に大成しないんですよ。でも今って、ニュースだけを狙う奴がすごく多くて。
坂梨:
多いです、多いです。
芦名:
ニュースがバコってあったところで、どうなんだろうって。実力がなかった瞬間に、これほど人の期待を裏切る、人の信頼を裏切るものはないと思うんですよ。
吉岡:
うんうん。
芦名:
なんかニュースを作るためだけに、こんなこともやってます。
いや、僕はこんなこともやってて、こんなこともやってるんですよ。それはいいんだけど、実力は?って言った時に、実力がないとめちゃめちゃ裏切るっていう。で、ニュースを作った時に、自分の優越感を感じられるというのは、すごく良いことだし、皆がそこに乗っかりたい気持ちはすごくわかるんだけど。それ以降人が寄って来なくなっちゃうんで。
坂梨:
そうですね。
芦名:
それはすごく注意した方が良い、というのは世の中のインフルエンサーを目指す人にはちょっと言っておきたいなって。
坂梨:
インフルエンサーを目指す人(笑)
芦名:
まぁ事業とかもそうですけど。バコーンってここだけ打って、え、中身芋じゃんってなったら、それはもう芋なんで。広告費払って芋なことを宣伝する話になっちゃうんで。
吉岡:
はいはい。
坂梨:
まぁだからそのニュース、その2つを、ニュース、実力の2つをなんかしっかり理解して、進めなきゃいけないですよねって話ですよね。
芦名:
めちゃめちゃ多いですよ。めちゃ、結構なんか相談したい、みたいな。こういう、今度こういうことをやろうとしてるんですけど、っていう。
坂梨:
いいっすね、いいっすね。
吉岡:
芦名さんに?
芦名:
はい。
吉岡:
はいはい。
芦名:
結構多いですね。
坂梨:
その実力とニュースを理解してない人が、ってことですか?
芦名:
なんかこれ、あの(笑)これ個人をこの間面と向かってしばいたばっかりなんですけど、まぁ具体例をあんまり言っちゃいけないんですけど、まぁ言っちゃうと、芸人が来たんですよ。お笑い芸人。
坂梨:
はい。
芦名:
なんかその人がR-1で優勝したいと。R-1に挑戦します、みたいな。
で、銀行残高が4円です、みたいな。ニュースじゃないですか。
あぁニュース来たなっていう。でもその文脈って、もうホームレス小谷って知ってます?あの人が、なんかお金がないけど人に助けてもらってる、っていうのをもうやってて。で、ニュースとしてもそんなに面白くないんですよ。そのニュースを作ってる時点で実力が結構ねーなと思って、
僕はお会いしたんですけど。で、R-1とかも、いやまぁR-1に出たらなんか面白いかなと思って。
坂梨:
確認ですけど芸人なんですよね?芸人さんなんですよね?どこかのプロダクションに所属してる。
芦名:
自称芸人。
坂梨:
自称芸人?
芦名:
そうそう。それはすごく危ないですよね。で、そうするとやっぱその周りの人とかは応援してくれちゃうんですよ。
坂梨:
うーん。
芦名:
要は皆大人って結構アホなんで、あぁなんかすごい面白い奴がさ、俺の友達でいるんだけど、ぐらいで結構広げちゃうんですよ。で、この広げられちゃうというのがすごく危なくて。
広げれば広げるほど、じゃあ例えば芸能プロダクションの人に見てもらったりとか、事務所に見てもらって紹介したとしても、え、全然偽物じゃんってなったら、その広げた人も被害を被るし。
吉岡:
うーん。
芦名:
みたいなこともあったりとか。
吉岡:
はいはい。
芦名:
あとは最近多いのはあれですね。出資をしてほしいっていう依頼がすごくあるんですよ。
坂梨:
うんうん。
吉岡:
へぇー!
芦名:
プレゼンテーションさせてくださいっていう。なんか業界用語では、
坂梨:
ありそう。
芦名:
ピッチって言うらしいんですけど。
なんだよ、ピッチって。プレゼンって言えみたいな感じはあるんですけど。
何をするかっていうと結局皆シリコンバレーっぽくやってるだけなんですよ
市場規模がこれぐらいで、で、こんなふうなふうに時代がなっていて、今後これが来ると思います。
で、なんかちょっと私のストーリーをお話しさせていただきますと…もう決まってるんです。その全員それをやるっていう。投資家にそれやれって言われたのかな、みたいな。
吉岡:
うんうん。
芦名:
でも結局はなんかやってることって、紙芝居して、なんか何千万、何億出してください、みたいな話で。
え、それ本気で言ってるのか?っていう。
それはもちろんそのシリコンバレーとか、もちろん東京とかにもその紙芝居1個でバコーンって莫大な資金調達をすることができて、それで何とか上場できました、とか、何とかバイアウトできました、で、投資家が儲かりましたっていう事例が日本とかも数件あるぐらいで。宝くじみたいな話なんですよ。
吉岡:
はいはい。
芦名:
それはなんかこう紙芝居を本気でなんか実現もできるとか、できないとかもわかんないで、
いやちょっと今これは調整段階です、とか言いながら。調整してから来いよって話。
吉岡:
アハハ(笑)へぇー。
坂梨:
面白いですね。
芦名:
そこら辺苦言を呈したいですね。
坂梨:
入り口ってでもそこしかないような気もしていて。相談ベースというか。
やっぱり、ニュース先行になっちゃうのはデジタルがどんどん発達しちゃって、自分が個人としてメディア化できる時代だから、それはしょうがないんですよ。
何だろうな。入り口としてそのニュースを使うっていうのは、僕はアリかなと思います。
芦名:
めちゃめちゃアリなんですよ。
坂梨:
打席に立つために。
芦名:
めちゃめちゃアリなんだけど、実力なしでニュース記事をぶち込みまくってる人がすごく多いっていう。
吉岡:
なるほどね。
坂梨:
これをあくまでも入り口だ、打席に立つためのニュースなんだっていう所ですよね。だからその、むやみやたらに馬鹿なふりして無邪気にやらないようにしなきゃいけないですよね、っていうのはありますよね、絶対に。
芦名:
という感じで。
坂梨:
(笑)
芦名:
こんな感じでよろしいですかね。この番組も。ありがとうございました。
坂梨:
面白い。めちゃくちゃ面白い。ありがとうございます。
吉岡:
ありがとうございます。