マネージメントとは人間関係。 第27回 | リーダーシップとマネージメント【3/3】

吉岡:

そのマネージメントを学ぶ場がない、みたいな話あったんですけど。


芦名:

はい。


吉岡:

芦名さんはちなみにどこかで学んだ、それはプルですか?


芦名:

いや、僕はマネージメントを学んだのはアメリカですね。


吉岡:

あぁ。アメリカ?


芦名:

はい。だから僕は何だろう、

その、本を見て学ぶとか、学校に入って学ぶとかっていうことは別に全然しないんですけど。


吉岡:

はいはい。


芦名:

それは僕が俳優をやっていた時の、

アメリカ人の監督を見てて、そう確信したっていう。


吉岡:

へぇー!これがマネージメントだ、って?


芦名:

そうです、そうです。

だから基本的には何だろうな。

よく言ったらその人のポテンシャルをめちゃめちゃ信じてるんですよ。

その人ができる人だったらできる人だって信じるし、

できない人だったらそれが最大限の能力だっていう。

だから、できてもできなくても、それがあなたの100%頑張ってその能力なんでしょう?っていう。

だからある意味その能力に対するリスペクトがあるんですよ。


吉岡:

うんうん。


芦名:

例えば吉岡さんがあの、言われたことができなかったと言ったら、

多分日本のマネージャーとか、管理職だったら、テメー何で言われたことも出来ねーんだよって2時間ぐらい説教すると思うんですよ。

でもそうじゃなくて、そのマネージャー、本来のマネージャーというのは、

あ、できなかったんですね

。あ、この人は頑張ってできないっていう人なんだ。

この人を採用した自分のミスだなぁ。はい、クビ。



違う人を採用します、っていうだけの話です。


吉岡:

ふーん!なるほど、なるほど。まぁ、じゃあある意味ドライというか。

その、何だろう。そう自分に責任があるっていう。


芦名:

だからその、働く側からしたら、能力ないのに雇ってくれないの?

っていうんだったらドライですよね。


吉岡:

あぁ。


芦名:

能力全くないのに、僕は何もしないのに、お金もらえると思ってたよ!

っていう人間からしたらそりゃドライです。


吉岡:

あぁ。なるほど、なるほどね。なるほど、なるほど。

じゃあ、ある意味めちゃくちゃ正当に評価するというか。


芦名:

そうです、そうです。


吉岡:

あぁ。はいはい。


芦名:

別にだから評価とかじゃないんですよね。


吉岡:

うんうん。


芦名:

なんかあなたがそう決断するんだったらいいんじゃない?っていう。

結果はあなたについてくるっていう。


吉岡:

うんうん。マネージャーって、じゃああんまり怒らないんですか?


芦名:

えっと、基本は絶対怒らないです。


吉岡:

へぇ!


芦名:

基本はね。


吉岡:

あぁ。


芦名:

ただマネージメントのテクニックとして、

テクニック的にめちゃめちゃ怒るってありますよ。


吉岡:

へぇ!それは相手をどう、どうさせるために?


芦名:

要はその、これはあの、コーチングというよりもティーチングだったりとか、そのトレーニングの一環なんですけど。


吉岡:

うん。


芦名:

絶対にやっちゃいけないっていうことをわからせるとか、思い切り強制するっていう時は、思い切り怒るっていう。動物的にビビらせるっていう。


吉岡:

あぁ、はいはい。


芦名:

それはちゃんとしたマネージメントのテクニックの1つにあるっていう。


吉岡:

うーん!なるほど、なるほど。深。


芦名:

それはめちゃめちゃキレなくちゃいけないんで、大変ですけど。


吉岡:

あぁ。怒る側も大変ですよね。


芦名:

怒るというのは、基本的には、

こっちが思ってる通りにいかないというのが怒りになる訳じゃないですか。


吉岡:

うんうん。


芦名:

だから何だろう、思っている通りにいかない責任は、自分の責任なんで。マネージャー自分の責任なんで。それはもう採用ミスじゃないですか。


吉岡:

うーん!なるほどね。


芦名:

だからえっと、話を1回あの、時系列で整理すると、

最初にちゃんとトレーニングの期間を設けて、

そこからマネージメント期間に移行するっていう。


吉岡:

ふーん、そのトレーニングの期間というのは、え、何のトレーニングですか?


芦名:

いやまぁ色々ありますよ。それがえっと、

この会社、この組織で働く考え方っていうトレーニングなのか。

それともスキル、テクニック的なトレーニングなのか。色んなこう。


吉岡:

はいはい。


芦名:

だからトレーニングっていうのは、

トレインINGってことじゃないですか。トレインってどういう意味かって言うと、線路を敷くっていうのがトレインなんですよ。


吉岡:

うんうん。


芦名:

だからその人間の線路を敷いてあげるっていう。こっちにお前走るんだぞ、っていうのを導いてあげるみたいな。それがトレーニングなんですけど。


吉岡:

あぁ。わぁ。それいいですね。使えますね。


芦名:

線路をちゃんと敷いてあげなくちゃいけないんですよ。脱線したら困るじゃないですか。だからこの上走れ、ってちゃんとやらなくちゃいけない。


吉岡:

うんうん。あぁ。それがトレーニング。はぁー、なるほど、なるほど。


芦名:

だから例えばなんかあの、トゥーマッチな親。なんて言うんですか。過保護。


吉岡:

過保護。トゥーマッチな親(笑)初めて聞いた(笑)


芦名:

その過保護とかっていうのは、そのトレーニングからマネージメントに移行できてないってことです。


吉岡:

あぁ。任せれてないってこと?


芦名:

そうです、そうです。


吉岡:

任せれてないって言うか。


芦名:

その子供のポテンシャルを信じてない訳じゃないですか。


吉岡:

はいはい。


芦名:

だからずっとレールを敷き続けるっていう。トレーニングし続けるんです。


吉岡:

うーん!


芦名:

でもちゃんと人を育てる時は、

トレインの期間をちゃんと決めて、ここまで絶対トレインっていう。


吉岡:

うーん!


芦名:

これ以降はもうマネージメントで、そいつの思うようにやらせるっていう。


吉岡:

あぁ。


芦名:

そいつの思うようにやらせるようになるために、

ちゃんとトレーニングしなくちゃいけないっていう。


吉岡:

あぁ。へぇー!


芦名:

ちょっと問題があるなと思ったら、そのマネージメント期間中に、

ちゃんとトレーニングをするよって言ってトレーニングをしてあげなくちゃいけないっていう。


吉岡:

はぁはぁ。トレーニングをするよ、って言わないとどうなるんですか?

何でトレーニングしてんだ、ってなるっていう?


芦名:

あぁそうです、そうです。

なんか嫌じゃないですか。トレーニングっていいもんじゃないんですよ、別に。


吉岡:

はいはい。ふーん!


芦名:

よし、坂道ダッシュ100本!嫌じゃないですか。

これはこうこうこういう目的があるからトレーニングするぞって言わないと、

そのトレーニングに乗っかってこないんで。


吉岡:

ふーん!え、面白いっすね。なるほどね。


芦名:

っていうのは全て何の目的にやるかって言うと、

彼らが最大限のポテンシャルを発揮して、

彼らが一番こう力を発揮してもらうっていう。


吉岡:

うんうん。


芦名:

だからそのマネージャーというのは、

自分がやる、自分がやらないってことじゃなくて、

その人間の生産性を最大化させるのがマネージメントの力なので。


吉岡:

うーん!


芦名:

でももっと詳しく言ったら、

なんかじゃあそのためにどうやって報酬制度を仕掛けていくかとか。

どういうイベントを打っていくのかとか。どういう関係にするのか。


吉岡:

はいはい。


芦名:

どういうボーナスを与えるのかとか。

どういう場所でやるのかとか。まぁ色んな要素が絡み合ってるんですけど。


吉岡:

うんうん。なるほど、なるほど、なるほど。


芦名:

それを一言で言うと人間関係です。


吉岡:

ハハハ!マネージメントとは人間関係。


芦名:

いや人間関係です。本当に。


吉岡:

ふーん、テクニックじゃないと。


芦名:

テクニックもありますよ。

でも何のためにテクニックを使うかって言うと、

人間関係を良くするために使うっていう。


吉岡:

あぁ。はいはい。なるほどね。


芦名:

まぁちょっとリーダーシップとマネージメント的な話を。


吉岡:

はい。すごい面白かった。


芦名:

一旦この辺で。ありがとうございました。


吉岡:

はい。ありがとうございます。


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