日本の企業文化 第27回 | リーダーシップとマネージメント【2/3】
吉岡:
なんか今思ったんですけどその、日本のいわゆる管理職みたいな人って、
そもそもその入ってくる新入社員とか、要するにそのマネージメントをする人間を、採用してないんじゃないのかなと思ったんですよね。
芦名:
あぁ、まぁ基本的には人事が採用して営業部に配属されるっていう。
吉岡:
そうそう。だからそもそも、そこがもう難しかったりするっていう話なんですか。
芦名:
まぁその原因はまぁもちろんそうなんですけど。要はその人事の考え方と、部長の考え方は全く違うじゃないですか。
吉岡:
あぁ。はいはい。
芦名:
だからもうそれって大企業とかだと、Aっていう会社に採用されたのに、Dっていう会社に飛ばされるくらい訳の分からない話なんですよ。
吉岡:
あぁ、はいはい。なるほど。
芦名:
もう全部違うじゃないですか。
吉岡:
うんうん。
芦名:
でもそれをうまくやってのけるのが日本人なんですよ。日本人教育っていう。
吉岡:
うーん!
芦名:
言うこと聞きなさい。縦に真っすぐ並びなさい。順番守りなさい、とかっていう。
吉岡:
なるほどなぁ。
芦名:
それでうまくいった国が日本と言っても過言ではないという。
だからその採用と育成が全く別個になっても何とかなるというのが日本人なんですよ。
吉岡:
あぁ。普通は何とかならないんだ。
芦名:
そうそう。
だって、例えば吉岡さんが好きで入って、吉岡さんの仕事をしようと入ったのに、
なんで僕がこの、こっちの人と仕事をしなくちゃいけない。
それ意味わかんねーじゃんと思うじゃないですか。
吉岡:
はいはい。それを納得してやるのが日本人ってことだ。
芦名:
そうです、そうです。
吉岡:
あぁー。なるほどね。
芦名:
っていうふうに刷り込まれまくってたんですけど、
やっぱ日本人のその刷り込みがやっぱりSNSを通じて、どうやら違うぞと皆気付いてきたんですよ、おかしいんじゃないか、みたいな。
吉岡:
うーん!
芦名:
で、要はそのレベルの高い人であればあるほどそれにやっぱり気付くんで。
したら、そういう会社は辞めちゃいますよね。
吉岡:
あぁAやりたくて入ったのにD行く会社をね。
芦名:
そうです。でも日本人はすごく、まぁ良い、悪い意味で賢くて。
吉岡:
うんうん。
芦名:
いや、D、AやりたくてD今やってるけど、Dスゲー嫌いでふざけんなと思ってたけど、2,3年すると、Dやりてーんじゃねーかと思ってくるんですよ。
吉岡:
ハハハ!来た来た。
芦名:
なんかこの、めちゃめちゃ嫌なことをやってる自分が逆に良いんじゃないか、みたいな。
吉岡:
ハハハ!
芦名:
まぁそれはもう人に任せます。
吉岡:
はいはい。なるほどね。