マネージメントのティーチングとコーチング 第27回 | リーダーシップとマネージメント【1/3】
芦名:
ASH RADIO!
さぁ、ということで。
吉岡:
まぁ今日はちょっとですね。えー、いきなりなんですけども。
芦名:
はい。
吉岡:
ちょっとマネージメントについて芦名さんに聞こうかなと思ってまして。
芦名:
なるほど、いきなり。
吉岡:
いきなり。
芦名:
深い所に来ました。
吉岡:
いきなり深い所からちょっと掘っちゃおうかなと思ってるんですけど。
マネージメントのですね、ティーチングとコーチングは違うんだよ、みたいな話をちょっと芦名さんがポロっとされてまして。
芦名:
あぁ、はいはい。
吉岡:
ティーチングとコーチングを学ぼう、みたいな話を。
それをちょっと詳しく聞きたいなと。僕もちょっとよくわかってないんで。
芦名:
あぁ。要はその通りですよ。そのままです。
ティーチングというのは、要は教えることっていう。
コーチングっていうのは引き出すことっていう。
吉岡:
それマネージメントを分解すると、そういうことってことですか?
芦名:
うーん。
吉岡:
マネージメントって一言で言っても、ティーチングとコーチングがあるよ、って話?
芦名:
まぁそうですね。マネージメントっていうのとリーダーシップっていうのがまぁ僕の中では2つあるんですけど。
吉岡:
うんうん。
芦名:
リーダーシップというのは、要は自分がプレーをしながら生産性を上げることっていう。
吉岡:
うんうん。
芦名:
マネージメントっていうのは、自分がプレーはしないで、生産性を上げることっていう。
吉岡:
うーん。
芦名:
これが大きく違うんですよ。
吉岡:
はいはい。
芦名:
わかりやすく言うと、何回も出てくるんですけど、スラムダンクで。
吉岡:
はいはい。
芦名:
要は赤木剛憲 通称ゴリが、リーダーじゃないですか。
あれは自分がプレーをしながら生産性を上げるっていう。
一方、安西監督というのは、安西先生は、バスケをしないんだけどチームを勝たせるっていう。これがマネージメントなんですよ。
吉岡:
うーん!
芦名:
もうキャラクターからして、やってることからして、全く違うよねと。で、一般的にはリーダーシップの方が簡単なんですよ。
吉岡:
ゴリの方が?
芦名:
はい。
吉岡:
はいはい。
芦名:
要は自分ができれば、自分が上手くやれば、俺みたいにやれ。お前もやれ。で、すべてが成立するんですけど。
安西先生がそれをやっちゃうと、お前やってねーじゃねーか、デブ、みたいな話じゃないですか(笑)
吉岡:
あぁ、はいはい。
芦名:
なので、そのマネージメントってすごく難しいんですけど。
その日本の管理職の方、マネージャーの方、経営者の方というのが、マネージメントっていう学問を全く勉強しないまま、社長になったりとか部長になったりとかされちゃうので。
そうすると、はぁ、何だよお前、みたいな。
やっぱその組織内の反発があるじゃないですか。
吉岡:
うんうん。
芦名:
組織というのはもう間違いなく人間関係なんで。マネージメントを学んでいないと、その人間関係が終わりますよっていう。
吉岡:
うーん!
芦名:
逆にそのマネージメントを学んで、人間関係を良くしておけば、その人が持ってる100%のポテンシャルを使い切れるじゃないですか。
吉岡:
うんうん。
芦名:
うわ、なんか会社行くの嫌だな、とかもなく。
吉岡:
うんうん。
芦名:
うわ、なんかこうやってやったら怒られるかな?とかもなくっていう。その100%引き出してあげるというのがマネージメントのコーチングみたいな所でもあるんで。
吉岡:
あぁー。えっと、じゃあマネージャーの本質的な話で言うと、教えるというよりかは、引き出すという話ですか?
芦名:
それがすごく難しくて。えっと、まぁ時期だったりとかタイミングによって、この2つをうまく使い分けなくちゃいけないんですよ。
吉岡:
ほぉ?ふんふん。
芦名:
要は例えば、彼ができていないことがある。あった時に、できてない、
例えばやっちゃいけないこと。彼がやっちゃいけないことをした時には、やっちゃダメだよっていうティーチングをしなくちゃいけないんですよ。
吉岡:
うんうん。
芦名:
子供がなんか周りを見ずに道路にバンと飛び出したら、
お前やっちゃいけないよってことをちゃんとティーチングしなくちゃいけないんですよ。
吉岡:
うんうん。危ないよと。
芦名:
はい。が、ティーチングです。
吉岡:
うん。
芦名:
で、コーチングっていうのはなんかかけっこで1位取れそうにないとかっていう子供がいた時に、じゃあどうすればいいと思う?
吉岡:
うーん!
芦名:
いや、こうこうこうだから、こうすればいいと思う。
じゃあそうしてごらん?っていう。その引き出すのがコーチングですね。
吉岡:
はいはい。
芦名:
で、えっと、前提条件があって。
吉岡:
うん。
芦名:
ポテンシャルがそもそもなかったら、引き出しようがないっていう。
吉岡:
あぁ。はいはい。空のタンスは空だよってことですね。
芦名:
おぉ、何ですか、それ。
吉岡:
ハハハ!
芦名:
まぁそんな感じ、そんな感じですね。
吉岡:
はいはい。はぁー。
そのポテンシャルを見極めるのはもうそのマネージャーのその選球眼というか、目でしかない?
芦名:
だからちゃんと採用面接をしなくちゃいけないんですよ。
吉岡:
あぁ、なるほど、なるほどね。
芦名:
要は同じことを教えても、身につけることができる人間と、身につけることができない人間がいるんですよ。
ちゃんと身につけることができる人間をちゃんと採用するっていう。
吉岡:
うーん!