詐欺師の名刺は安い 第22回|ゴーンとRIZAPとプロの詐欺師【6/6】

吉岡:

あぁー。すごいっすね。

芦名さん(詐欺に)詳しい(笑)


芦名:

というのは僕はそれではめられたんで、1回。


吉岡:

そうですよね(笑)うわー。


芦名:

で、これって他の人から聞いたら、は?ってなるじゃないですか。


吉岡:

うんうん、うんうん。


芦名:

吉岡さん奥さんがいるんで、奥さんがいる人は狙わないんですよ。

大体独身の成金が一発でパチーン狙われるんですよ。


吉岡:

あぁー。


芦名:

で、しかも

これあの、あんま人に、絶対人に言わないでくださいね。

ここだけの話なんで、っていうんで。相談できないんですよ。


吉岡:

あぁ、なるほどね。


芦名:

ちょっとあの、セレブの方のプライベートもあるんで絶対言わないでください、

みたいなのもあって。


吉岡:

うんうん。ふーん!


芦名:

あぁこれは俺言っちゃいけないな、みたいになるんです(笑)


吉岡:

(笑)


芦名:

で、吉岡さんがたまに会った同級生に、

いや俺最近さぁ、みたいな。ちょっと自慢するとするじゃないですか。


吉岡:

はいはいはい。こんなんあったんだよねって。


芦名:

で、同級生からしたらちゃんちゃらおかしな話なんですよ。

お前それ絶対、え、それやばいって、って思ってるんだけど。

吉岡さんも成金になってるからちょっとこっち何も言えないんですよ。


吉岡:

あぁ、なるほど、なるほど、なるほど。


芦名:

レベルが違い過ぎて本当なのかな、みたいになってる。


吉岡:

はいはい、はいはい。


芦名:

ただもし、いや吉岡さん絶対嘘だって、やめとけって。

そんななんか8%とか絶対嘘だって、

って言っても吉岡さんはこのせっかく止めてくれた友達に対してどう思うかって言うと、

あ、だからお前はダメなんだよって思うんすよ。


吉岡:

アハハ!


芦名:

お前そうやってチャンスに、そのチャンスの嗅覚がないからお前は成功しないんだ、

みたいに思うんすよ。成金って。


吉岡:

うんうん、うんうん。


芦名:

そうするとどんどん誰も相談を受けれなくなって。


吉岡:

あぁ、はいはい、はいはい。


芦名:

で、僕は一番尊敬してる奴に相談したんですよ。


吉岡:

へぇー。


芦名:

僕は一発目の500万を振込に行く直前に、表参道の上島珈琲でそいつとお茶してて。


吉岡:

うんうん。


芦名:

いやこうこうこういうことがあって、って言ったら、

そいつが一瞬で「え、それ詐欺」って言ったんですよ。


吉岡:

へぇー!


芦名:

そいつもスゲー詳しくて。「え、だってお前それ、その会長さん、会長さんと話しただろ?」って。

「その会長さんからもらった名刺見せてみ?」って言って、見せたんですよ。

見せた瞬間、「あぁこれ詐欺だね」。え、なんで?って言ったら、

だって名刺が安い。


吉岡:

うーん。


芦名:

僕会長の紙の質まで全然気にしてなかったんですよ。

もう会長だ!としか思ってなかったんで。


吉岡:

アハハ。へぇー!


芦名:

で、お前それ住所調べた方がいい、って。住所調べたら赤坂の雑居ビルだったんですよ。


吉岡:

ふーん!


芦名:

だからそれっぽい住所で、その住所はないっていう。


吉岡:

あぁ、はいはい、はいはい。


芦名:

赤坂何とかみたいな。


吉岡:

うんうんうん。へぇー!あぶねー。


芦名:

いやスゲー危なかったです。


吉岡:

(笑)


芦名:

で、今までずっと取引というかその話をこの絵空事をテーブルの上に並べられてた会長と、会いに行ったんですよ。

あ、コイツ詐欺だと思って。


吉岡:

うんうん。


芦名:

で、その会長に「僕はあなたのことを信用してないです」って。

すごい不信に思ってるっていうのをはっきり言ったんですよ。

そしたら、いきなり怒り始めて。


吉岡:

へぇー!


芦名:

今まですごい温厚な会長を彼は演じていたのに、スゲーアップセットして。

いきなり、「300万でもどうにかならないかね、今日中に」みたいな。

コイツ偽物だ!みたいな(笑)


吉岡:

アハハ!


芦名:

会長が300万でも今日中にどうにかならないかねって、絶対言ってこないと思って(笑)


吉岡:

へぇー(笑)危なかった。


芦名:

スゲー良い経験でしたね。あれ普通に生きてたら絶対会わないんで、プロの詐欺師って。


吉岡:

うんうん、うんうん。

もう見た目は普通のおじさんというか、あれなんですか?


芦名:

いや会長です。


吉岡:

へぇー。もう。


芦名:

オールバック。


吉岡:

へぇー。


芦名:

で、僕の場合はプラス女性プロデューサーっていう謎の。

マダムがいたんですけど。


吉岡:

その相談しようと思ったのは、なんでなんですか?ちなみに。


芦名:

いや、相談するってよりも自慢したんですよ。


吉岡:

アハハ。


芦名:

いやこんなことがあってさぁ、つって。

今からちょっと500万振り込みに行くんだけどさぁ、みたいな言ってたんですよ。

そしたら、はぁお前それ詐欺、みたいになって。スゲー良かったですけど。


吉岡:

ふーん、うわぁー、面白。


芦名:

それってまたあの、なぜプロの詐欺師かって言うと、で、訴えるじゃないですか。


吉岡:

うんうんうん。


芦名:

コイツは詐欺師だって言えないんですよ。言ったら言ったで、名誉棄損になるんですよ。


吉岡:

ふーん!


芦名:

なぜ詐欺師呼ばわりするんだって。


吉岡:

うんうん、うんうん。詐欺られてないからってこと?


芦名:

契約書も何もないから。


吉岡:

あぁー。


芦名:

で、えっと、あぁこれがまた面白いのが、そのお金の取引がどうなるかって言うと、

次僕が詐欺師ね。吉岡さんがその詐欺られる吉岡。


吉岡:

カモね。


芦名:

カモの吉岡さんだとするじゃないですか。

そしたら、どういうやり取りでお金が発生するかって言うと、

僕が吉岡さんから500万円を借りるっていう名目になるんですよ。


吉岡:

うんうん、うんうん。


芦名:

だから僕は吉岡さんに借用書を書くんですよ。


吉岡:

はいはい、はいはい。


芦名:

なんか500万円を借りて。


吉岡:

借りました。


芦名:

借ります。必ず返します。みたいな法的な借用書を書いて印鑑を押して、

印鑑を交換し合って、で、保存し合うっていう。


吉岡:

うん。


芦名:

そしたら吉岡さんは安心じゃないですか。


吉岡:

うん。


芦名:

でもこの借用書って法的に一切効力がないんですよ。


吉岡:

ふーん。


芦名:

ここに最後一番気をつけなくちゃいけなくて。


吉岡:

うんうん、うんうん。


芦名:

で、借用書って刑事がどうとかじゃなくて民事の話で、

完全に個人と個人のやり取りなので、その法律が介入できないんですよ。


吉岡:

へぇー!


芦名:

民事不介入だって言って。


吉岡:

あぁー。なるほどね。


芦名:

で、僕の言い分としては、吉岡さんに訴えられても、いや返すつもりはあります。


吉岡:

うんうん。


芦名:

で、実際に1回40万返してますって。

え、あれ40万って返してたんだ、ってなるんです。


吉岡:

あぁ、なるほどね。


芦名:

あれは配当じゃないんですよ。40万円を返しましたっていう証明なんですよ。


吉岡:

はいはい、はいはい。


芦名:

だから40万円返してるっていう実績もあるっていうことは、

僕に返す意思があるって認められるんですよ、法的には。


吉岡:

うんうん、うんうん。


芦名:

だから返す意思があるのに、それを詐欺師っていうのは、

それはおかしいんじゃないですか?って話なの。


吉岡:

うーん!


芦名:

だから絶対に泣き寝入りするしかないんですよ。


吉岡:

うわー。怖!でもその借りるっていうロジックに気付かないってことですよね、こっちは。貸すっていう名目で。


芦名:

あ、気付かない。吉岡さんは投資してると思ってるじゃないですか。


吉岡:

あぁ、はいはい、はいはい。でも借用書を書くんでしょ?


芦名:

はい。


吉岡:

なんで?ってならないってことですか。


芦名:

ならないです、ならないです。


吉岡:

あ、そうなんだ。


芦名:

1回預けてもらって、って話なんです。


吉岡:

あぁじゃあ1回預けてって感じなので、ちょっと借用書だけ書いてもらって。


芦名:

もしくはなんか法人みたいなのを作って、

この法人と吉岡さんで借用書でもいいし。個人と吉岡さんで借用書でもいいし。

法人の代表と吉岡さんの借用書でもいいし。


吉岡:

ふーん。


芦名:

でもそこはもう信頼のもとに成り立ってるんで。吉岡さんが信頼してるだけですけど。


吉岡:

うーん!怖(笑)


芦名:

っていう詐欺の話でした。ちょっと長くなりましたけど。


吉岡:

いや面白い話でしたね。


芦名:

ありがとうございます。


吉岡:

ありがとうございます。


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