愛とは 第20回|tik tok流行の分析【4/4】
芦名:
だから僕がよくその、愛の話をすると思うんですけど。
その愛というのは、自分の等身大をさらけ出す勇気を持つことと、
違いを受け止める勇気を持つこと。
やっぱその、親に愛がないってどういうことかっていうと、
親が子供を受け止める勇気がないんですよ。
子供がこれやりたい!って言ってるのに、親がダメだ!って言っちゃうとか。
そうするとやっぱ子供は受け止められたい。僕のこと受け止めて欲しい。
私を受け止めてよ。
で、その受け止められてくれる、受け止められる場所を探すんで。
吉岡:
うーん!
芦名:
それがなんかハゲ散らかしたおっさんなのか。
吉岡:
うーん!
芦名:
なんか変な危ない組織なのか。
吉岡:
なるほどね。
芦名:
それとも、あ、こうやって悪いことしたら、親が謝りに来てくれるんだ、とか。
吉岡:
うんうん。
芦名:
そういうのはすごく多いですよね。
それってなんか、そういう知識のない、子供の頃からやっぱそうじゃないですか。
吉岡:
うんうん、うんうん。
芦名:
認められたい。受け止められたい。
吉岡:
なんかその辺って、例えば子供が小さい時とか、
なんかそのまぁ高校生とか、大学生になる以前。
芦名:
はいはい。
吉岡:
例えばまぁ5~10歳とか、そういう時って何かお父さんこれやりたい!
これ買って!僕こうしたい!とか色々あるじゃないですか、欲求が。
芦名:
うんうん。
吉岡:
それに対して全部YESって言うことではないですよね。
芦名:
うん。そうですね。
吉岡:
それを受け止めてあげるっていう?
芦名:
まぁ受け止められ、受け止めてあげるっていうのは、
一番例えばわかりやすい話で言うと、まずは肌ですよね。
吉岡:
肌?
芦名:
要は、はい。要はその、抱きしめてあげる。
吉岡:
あぁ、はいはい、はいはい。
芦名:
とか、あとは抱きしめられない人も一緒にいてあげるとか。
吉岡:
うんうん、うんうん。
芦名:
それだけでやっぱ子供は受け止められてるっていう感覚は得ますよね。
吉岡:
なるほど、なるほど。
芦名:
もしなんかそれこそ鍵っ子みたいな。
あの、朝6時にお父さんが家を出て、帰ってくるのが24時。
吉岡:
うん。
芦名:
で、お父さんは子供の寝顔を見てるけど、
息子はお父さんがいることも知らないっていう。
吉岡:
うんうん。
芦名:
それはもしシングルファザー、もしくはシングルマザーだったら、
それはもっと受け止めらえる機会がなくなっちゃうんですよね。
吉岡:
はいはい、はいはい。なるほど、なるほど。うーん!なるほど。
別に言うことを全部叶えてあげるとかではなくて。
芦名:
そうです。それはもちろん教育っていうそのトレーニングっていう目的もあるので。
これが欲しい、なぜそれが欲しいのかを言ってみろ、
っていうこともあるかもしれないし。
吉岡:
うんうん。
芦名:
そこに愛があって、それを受け止めてあげられるんだったら、全然問題ないです。
吉岡:
うーん。なるほど、なるほど。じゃあ今皆、皆って言うと変ですけど、
その承認欲求をすごい求める社会にめちゃくちゃなっている?
芦名:
そうですね、まぁ求める社会って、皆求めてたんです、昔から。
でもどちらかというと、需要と供給で言うと需要は昔からずっとあるんですよ。
吉岡:
うんうん。
芦名:
でも供給できる時代になったってことです。
吉岡:
あぁ、なるほど、なるほど。
芦名:
TikTokとかでいいねをしてあげられる時代になったっていう。
吉岡:
あぁ、なるほど、なるほどね。
芦名:
だから何だろう。まぁBVEATSとかももちろんそうですけど、
やっぱりその、すごく仕事ができる。
吉岡:
うん。
芦名:
すごく向上心もある。
でも、会社にいるとなんか年齢が若いっていうだけで受け止めてもらえなかったりとか。
吉岡:
うんうん。
芦名:
なんか存在さえないがしろにされたりとか。
だったらもうやる気ないから、
もういーよって言って銀座のコリドー街で遊んでるような人間になってしまったりとかね。
それすごく残念ですよね。
吉岡:
うーん、あぁー。
芦名:
それよりも、もっとなんかあの、
頑張った仕事は頑張ったって認められたい。これだけでいいと思うんですよ。
仕事で書類を提出した。あ、よく頑張ったね。
これだけですごく愛を感じると思うんですよ。
吉岡:
うーん!
芦名:
でもなんか、それをなんか、お前こんなの当たり前だろう!みたいな。
吉岡:
あぁ。
芦名:
やっぱそういう環境になると、
どんどん、どんどん違いを受け止められないような世界に身を置くことになって。
吉岡:
うーん!
芦名:
どんどん疲弊するっていう。
吉岡:
うーん。なるほどね。自分のことを受け止めてくれる人が
まぁリアルだろうがそのデジタルの世界だろうが、一定数いる、
みたいなのはすごく大事。
芦名:
いや、すごくいいと思いますよ。それがSNSでもいいですし。
ただSNSは顔が見えないし。
吉岡:
うんうん。
芦名:
そういうことがどんどん疑心暗鬼になってくる人もいたりするんで。
吉岡:
うんうん。
芦名:
まぁできれば、だからそれが本来家族の役割というか。
吉岡:
あぁー。はいはい、はいはい。
芦名:
SNSがどれだけなんか名前も顔もわかんない奴がこう言おうが、
俺はお前の味方だぞ、みたいな。
吉岡:
炎上しようが。うんうん。
芦名:
なんかそういう信頼というか。
吉岡:
あぁ、なるほどね。
芦名:
そのやっぱ安心感みたいな所はすごいじゃないですか。
吉岡:
うんうん、うんうん。帰る場所があるというか。
芦名:
そうそう、そうそう。
吉岡:
あぁー。
芦名:
なんかすごいTikTokの話から素敵な話になっちゃいました(笑)
吉岡:
ハハハ!なるほどな。今日はそんな感じですね。
芦名:
そうっす。
まぁみたいなことも、まぁ色々ふまえながら。まぁこのASH RADIOは。
吉岡:
アハハ、続いていくんで。
芦名:
続いていくわけなんですけど。ありがとうございました!
吉岡:
ありがとうございます。