TikTok時代の恥の変化 第20回|tik tok流行の分析【2/4】
芦名:
さぁ、ということで。本日のお題は何でしょうか。
吉岡:
本日はですね、まぁ最近、あぁまぁちょっとこの前芦名さんと打ち合わせした時に。
芦名:
はいはい。
吉岡:
なんかTikTok、僕アプリもインストールしてないのでよくわからないですけど、
今流行ってるじゃないですか。
芦名:
はい。
吉岡:
っていう話が出てたんですけど、
そのTikTok、まぁ今大流行してるけど、その要因というか、背景というか。
芦名:
はいはい。
吉岡:
というのは何なのかなっていう。
例えば、えー、ちょっと前にスナチャが流行ってる。
芦名:
あぁ、はいはい、はいはい。
吉岡:
今だとインスタで、その前だったらFacebookなのかな。わかんないけど。
まぁこう色々変わってきて今TikTokとかに来てるじゃないですか。
それは芦名さん的にはどう?
芦名:
大きくもう変わってきてますよね。
吉岡:
ほぉほぉほぉ。
芦名:
まぁSnapchatもそうだし、まぁSNOWもそうだし、ハロウィーン。
吉岡:
あぁSNOWね。
芦名:
Snapchat、SNOW、ハロウィーンとか、あそこら辺はまぁ仕組みは一緒なんですよ。
女の子が基本的に持ってる、えっと、
可愛いと思われたい。でも可愛いと思われたいと(私が考えていると)思われたくない、
っていうこの相反するこの課題を解決するのがハロウィーンだったり、Snapchatだったりとか、SNOWだったりとかっていうことだ、みたいな話を以前とかしましたね。
吉岡:
はいはい、はいはい。
芦名:
と思うんですけど。まぁ今回のTikTokに関しては、
それのスピンオフバージョンというか。
吉岡:
はいはい、はいはい。
芦名:
なんかもはや可愛いと思われたい、でも可愛いと思われたい、とは思われたくない、っていうのがパコーンと抜けて、
もうシンプルに可愛いでしょ?っていう。
文化が出てきたっていう。
吉岡:
あぁ。
芦名:
でもなんか多分TikTokってちょっと一昔前で言うとVineってわかります?
吉岡:
あぁ、6秒の。
芦名:
6秒動画のVine。あれにちょっと近いと思うんですよ。
吉岡:
はいはい、はいはい。あぁそうかも。確かに。
芦名:
要は短期間で素人がスマホで撮ったやつで、
いかに、視聴率を上げることができるかっていう勝負みたいな所があるじゃないですか。
吉岡:
はいはい、はいはい。
芦名:
で、世の中の若者がどうやら可愛くてエロかったらいいんだろう?
っていうことに、自ら気付き始めてしまったっていう。
吉岡:
あぁー。
芦名:
そのフェーズに来ましたね、ついに。
吉岡:
はいはい、はいはい。
芦名:
だから女の子がマジで可愛いっていう。
吉岡:
うんうん、うんうん。
芦名:
で、可愛い子がもうぶりっ子を超えた絶対可愛いっていうのをやりまくってるんですよ、やっぱり。
吉岡:
うーん!ぶりっ子を超えた絶対可愛いっていうのはどういうことですか?
芦名:
何だろう。昔だったら、昔だったら何だろうな。裏ピースとか。
吉岡:
あぁ、はいはい、はいはい(笑)
芦名:
なんかアヒル口とかが流行ったじゃないですか、静止画で。
吉岡:
うん、流行った(笑)
芦名:
あれのスーパー動画バージョンですよね。
吉岡:
あぁ。
芦名:
だからもう昔で言ったら静止画の裏ピース、静止画のアヒル口。
それがもう動画なんで、もうアヒル口、裏ピース、アヒル口、裏ピースみたいな。
吉岡:
アハハ!
芦名:
それぐらいのテンポ感でもうバンバン自分が一番可愛いと思うアングル。
吉岡:
格好、ポーズ。はいはい、はいはい。
芦名:
頷き方。
吉岡:
うんうん!
芦名:
上目遣い。変顔だけど全然変じゃねーじゃねーか、みたいな。
吉岡:
ハハハ!なるほどね。
芦名:
っていうのがなんかオープンになってきましたね。
吉岡:
その恥ずかしさみたいなのがなくなってきたってこと?
芦名:
あぁそうですね。
なんかその恥ずかしさの定義が変わってきたというか。
なんか今までは、承認される相手っていうのが
クラスの人ぐらいのレベルだったじゃないですか。我々の幼少期は。
吉岡:
そうですね(笑)
芦名:
クラスの人にかっこいいって言われるか、とか、可愛いって言われるか、とか。
吉岡:
そうっすね。
芦名:
で、なんかクラスの人に、アイツマジでぶりっ子だよって言われたらもうひとたまりもない、みたいな。
アイツなんかマジでかっこつけでナルシストだよね、って言われたらちょっとひとたまりもなく恥ずかしい、みたいな。
吉岡:
はいはい、はいはい。うん。
芦名:
でも今はなんかそのクラスの人っていうのをすべて度外視して、やっぱSNSの向こう側にいるその何億人っていうユーザー、視聴者。
吉岡:
うーん!
芦名:
からの承認でもうすべてが成り立っているというか。
吉岡:
あぁー。なるほど、なるほどね。
芦名:
だからなんか恥ずかしいとかっていうことではなくて、
別にクラスの人に承認されなくても、皆がいるし。
吉岡:
うんうん。
芦名:
みたいな。そこら辺ですよね。
吉岡:
うーん!会ったことないのに。
芦名:
はい。まぁそれは全然あの、悪いことでもないですし。
吉岡:
うんうん。
芦名:
すごくむしろ良い傾向だと思うんですけど。
注意しなくちゃいけないのは、中途半端な奴です。