演技の秘密 第17回|海外ドラマ「スーツ」から学ぶ演技とは?【1/n】
芦名:
ASH RADIO!
さぁ、ということで。
吉岡:
はい。
芦名:
これ何回目ですか?
吉岡:
17回目。
芦名:
17回目。素晴らしい。
吉岡:
すごいですね。
芦名:
吉岡さん最近何かはまっているものがあるとかないとか。
今回もあの、スペシャルゲストに秘書の吉岡さん。
吉岡:
はい。よろしくお願いします。
芦名:
何のゲスト性もないですけど、お越しいただいてます。
よろしくお願いします。
吉岡:
よろしくお願いします。
芦名:
はいはい。
吉岡:
今僕がですね、大ハマりしてるのが、海外ドラマのスーツっていう。
芦名:
あぁ。
吉岡:
実は芦名さんにもう1年前位に多分おすすめされてるんですよ、僕。
芦名:
はいはい。ちょうど僕1年前にめちゃめちゃ見てましたね。
吉岡:
「吉岡さんスーツ見たことあります?」って言われて。
「いや、ないです」って言って。その後ちょっと一旦、
ちょっと最初見たんですけど、全然面白くないじゃんと思って。
芦名:
へー!
吉岡:
で、シカトしてたんですけど、なんか最近ちょっときっかけがあって。
芦名:
はい。
吉岡:
あ、その月9でも始まるしっていうことで。
芦名:
あぁ。織田裕二のやつ。
吉岡:
はい。あれ?と思って見たら、これどんハマりしまして。
芦名:
うーん。日本の、織田裕二のほうじゃないですよね?海外の?
吉岡:
織田裕二のほうじゃないです。
海外ドラマのほう。芦名さんは1年前から見てるってことなんですけど。
芦名:
はい。
吉岡:
視聴者の方も多分見てる方もいらっしゃると思うんですけど、
見てない方に向けて、芦名さん的にはどこが面白いのかなっていう。
芦名:
スーツの魅力。何すかね。あの、まぁ主人公がすごく皆いいですよね。
吉岡:
はいはい。
芦名:
で、あのドラマ、海外ドラマのスーツがすごいのが、
登場人物が基本的には6人しかいないんですよ。
吉岡:
はいはい。1,2,3,4…あ、そうですね。大体6人ですね。
芦名:
それだけで全部回ってるっていうのがすごいなって。
それ以外にまぁサブキャラだったりとか名脇役みたいな人もたくさん出てくるんですけど。
基本的にはそのニューヨークの弁護士事務所っていう話ですよ。
まぁそれをちょっと今織田裕二がやってますけど、
日本の弁護士事務所ってあんまかっこいいイメージないじゃないですか。
吉岡:
確かに。
芦名:
その時点でちょっと、ちょっと違いますけどね。
吉岡:
確かに(笑)
芦名:
キムタクぐらいなんかあの、ヒーローみたいな。
あそこぐらい突拍子もない人がやればなんか面白いかもしれないですけど。
吉岡:
あぁー。
「スーツ」シーズン1は、ニューヨークのトップ法律事務所で繰り広げられるドラマです。
主人公であるハーヴィー・スペクターは、才能あふれる弁護士であり、事務所のパートナーになることを目指しています。彼は、新しいアソシエイトを採用する任務を受けます。
偶然にも、ハーヴィーはマイク・ロスと出会います。マイクは大学を卒業していないにもかかわらず、驚異的な記憶力と法律に対する深い理解を持っています。ハーヴィーはマイクの才能に感銘を受け、彼をアソシエイトとして雇います。
シーズン1では、ハーヴィーとマイクの信頼関係が深まり、彼らがさまざまな法的問題に取り組む様子が描かれています。また、事務所のパラリーガルであるレイチェル・ゼインとマイクのロマンチックな関係が徐々に発展していきます。
一方、ハーヴィーは事務所の上司であるジェシカ・ピアースンや同僚のルイス・リットとの関係に苦労します。特にルイスは、ハーヴィーとマイクの秘密を暴くことに執着しているため、緊張感が絶えません。
シーズン1は、ハーヴィーとマイクが協力して困難な法的問題を解決し、事務所での地位を確立する過程を描いており、視聴者に感動とサスペンスを提供します。シリーズは、登場人物たちの個性と相互作用が魅力的であり、その成長と人間関係に焦点を当てたストーリーが評価されています。(要約Chat GPT4)
吉岡:
なんかその、日本のドラマと比べて、僕ドラマそんな見ないんすよ。
芦名:
はいはい。
吉岡:
今全然1個も見てないんですけど、なんでこうハマっちゃうのかなっていう。
その面白さみたいな所って、
芦名さんもハリウッド行ってたからあれだと思うんですけど。
芦名:
はいはい。
吉岡:
なんかその辺の感じからすると、どう違うとかあるんですか?
芦名:
いやもう明確に役者と監督だと思いますけどね。
吉岡:
うーん。
芦名:
要はなんかあの、
まぁ監督っていうのが僕も日本のスーツ見たんですよ。ドラマの。
吉岡:
はいはい。
芦名:
1話、1話と3話とか見たかな。
吉岡:
はいはい。
芦名:
どれぐらい面白いのかなって。
僕からしたらちょっと言い方悪いかもしんないですけど、もう最悪なんすよ。
吉岡:
(笑)
どの、どの辺が、ですか?
芦名:
いやなんかその、やっぱりハーヴィー・スペクターのかっこよさっていうのを
やっぱ役者が理解してないというか。
吉岡:
あぁ、はいはい、はいはい。
芦名:
なんか動じない。俺の考え方がある、俺のやり方がある。
そうじゃないならお前は今すぐここの、ここから出てけっていうその強さがあるんですけど、
ちょっとその織田裕二が、何だろうな。1人アフレコやってるみたいな。
吉岡:
あぁー。なるほど。
芦名:
結構全員そうですよ。
ルイス・リット役のあのオールバックの人もいるじゃないですか。
吉岡:
はいはい。
芦名:
あの人も、「どうして君はこうなんだぁー?」1人アテレコやってるんですよ。
吉岡:
あぁなるほどね。
芦名:
で、まぁそれをOKとする監督のレベルの低さとか。
吉岡:
うんうん。
芦名:
多分それを理解してるのか、
それをOK出しちゃってる皆の芸能事務所的にしょうがないことなんだけど。
吉岡:
はいはい。
芦名:
で、あとはまぁカット割。海外のスーツが素晴らしいのはカット割で。
意外とああいうのってダラダラ続いちゃったりするんですけど、
海外のスーツ見てたらもう1回見て欲しいんですけど、
必ず言い争いになったらどっちかが部屋を出てくんですよ。
吉岡:
あぁ確かに。
芦名:
これ結構不自然なこともあるんですよ。
要は、例えばジェシカ、要は社長、女社長の部屋にハーヴィーが訪ねてきます。
で、ハーヴィーが文句を言って、ジェシカは言い返して、
そんなことの脅しには乗らないわ!って言ってジェシカが出てく、みたいな。
吉岡:
はいはい。あるあるある。
芦名:
ありますよね。そこにハーヴィーが突っ立って、で、取り残される、みたいな。
吉岡:
確かに、あるある(笑)
芦名:
ありますよね。
吉岡:
全然ある。
芦名:
あれはカット割のテンポがすごくいいんで。
やっぱそういう所もテンポがいいんすよね。
吉岡:
あぁテンポね。
芦名:
テンポがいいんです。そこがだからその監督っていう所っていうのも大事ですね。
また、後はもう1個その、全然リアルじゃないっていうか。
吉岡:
あぁー。
芦名:
そんな人いないじゃん!っていう演技を平気でしちゃうというか。
吉岡:
はいはい、はいはい。
芦名:
「わかってるだろ?こういうことだよ。
君はこんなこともわかんないのかぁー?」
って言う奴いないじゃないですか。
吉岡:
アハハ!
芦名:
どうなったらそういうことになるんだろう、っていう。
吉岡:
(笑)ある種日本ってそういう何だろう、
そういうのが求められてるっていうのはあるんすかね。背景的に。
芦名:
まぁそういう、僕もアメリカ行ってすごい違うなっていうのも学んで。
なんかその日本から来た役者さん、僕はもう素人でもうアメリカで演技をやってたんで、やっぱ日本で演技を学んできた人はかたっぱしから注意されてますね。
すべてがわざとらしいって。
吉岡:
あぁー。
芦名:
わざとらしいって言葉も向こうの人は使わないですけど。
なんでだよ!っていう。
なんでそういう言い方をするんだ!っていう。
理解できねーよ、は?っていう感じで、すごい怒られてましたね。
吉岡:
はいはい。あぁー。
芦名:
やっぱ日本の演技はその、能とか狂言とかその、
犬がびょうびょうびょうと鳴く、みたいな。
そういうなんかわかりやすさ、派手さ、外的な。
吉岡:
はいはい。
芦名:
みたいな所が、それも派生して、コントとかもそうですよね。
コントとかでなんか
「あぁこんな所にハンバーガー屋さんできたんだなぁ。できたんだ。ちょっと面白そうだな。入ってみようかな」
っていう独り言があるじゃないですか。
吉岡:
はいはい。
芦名:
そんなこと言う奴いないじゃないですか。
吉岡:
ハハハ!いない、いない、いない。確かに。
芦名:
でもなんかそういうなんかわかりやすさとか状況設定を伝えるために、
普段は絶対いないんだけど、コントとか役者とかドラマとかの世界だとそうなってしまうっていうのが
日本の多分その、演技っていう世界のなんて言うんですかね。
吉岡:
はいはい、はいはい。なるほどね。
芦名:
だから最近だと万引き家族を僕見たんですけど、
あの安藤サクラさんでしたっけ。
吉岡:
あぁ、はいはいはい。
芦名:
あの人すごいなと思いましたけどね。
本当にそういう人がいそうっていう。
吉岡:
あぁー。演技派。
芦名:
演技派。
吉岡:
へぇー!
芦名:
日本だとやっぱそういう人って
地味な邦画とかしか出れなくなっちゃったりするのはすごい可哀相だなっていう。
吉岡:
なるほど、なるほど。
芦名:
映画の話で言うと
あの、ちょっと映画評論家みたいな話をして非常に恐縮ですけど、
キムタクと二宮君がやってた検察側の罪人。
あれ最悪でしたね。
吉岡:
ハハハ!
最悪でした?
芦名:
はい。
吉岡:
全然面白くないと?
芦名:
はい。
ツッコミどころが満載すぎるというか。
吉岡:
うーん。
芦名:
え、普通そうしなくない?っていう。
吉岡:
うーん。
芦名:
やっぱ僕もコミュニケーションの仕事してるんで、
普通そうしないっていうことがあると、もう設計ができないじゃないですか。
吉岡:
はいはい、はいはい。
芦名:
要は例えばビジネスに繋げて言うと、
例えばまぁ、えっと、何だろうなぁ。何だろうなぁ。
普通ジム、例えばジムやってるじゃないですか。
ガチャって扉を開けて「あ、こんにちは!」これ普通じゃないですか。
でもジムの扉をガチャって開けて、
10秒後に「こんにちは」ってちょっと違和感あるじゃないですか。
吉岡:
あぁ、はいはいはい。
芦名:
そしたらその設計がまずミスで。
吉岡:
はいはい、はいはい。