自分の役割の認識 第16回|人間には役割がある。【5/n】
坂梨:
教育っていうのは、なんか大人の教育とか、色々多分あると思うんですけど。
それを例えば小学校とか中学校とか、そういう小さい頃からやっていきたい、
みたいなのは何かあったりするんですか?
今の若者は(こういう話になると)
すごい閉塞感を感じてるね、っていう文脈から入ることがすごい多くて。
それってなんでなんだっけ、みたいな所からで言うと、小さい頃からずっとそういうレールに乗ってきたから。
チャレンジする、飛び込んでいく、っていう。その選択肢がないっていう。
結構必然的に小中学校とかその小さい所から教育して、そこにメスを入れないといけないよね、みたいな。
教育のメスを入れていきたいね、みたいな話になるんすけど。
芦名さんはそうではないですよね。
芦名:
あぁ。それはですね。
あの、人には役割があるっていう。
坂梨:
うん。
吉岡:
うんうん。
芦名:
もちろん経営者ってそのリーダーシップを取る役割の人。
いじられる役割の人。
ノートを取る役割の人。
吉岡:
うん。
芦名:
遠足で皆をまとめるのが上手い人、
とかまぁその色々役割があって。この役割は一生変わらないんですよ。
これは僕の中の何かこう運命論みたいな所があって。
で、僕はもう昔からなんか人前で一番目立って、一番怒られながらもう、
一番こうするぞ!みたいな、一番わがままな奴、みたいな。
というのが一生変わってないっていう。
吉岡:
うん。
芦名:
で、やっぱそのチームの中でいじられる奴は
どの環境に行ってもいじられるっていう。
吉岡:
うんうん。
芦名:
その役割を変に変えない方がいいっていうのが、
僕からのすごく良いアドバイスな気がします。
吉岡:
なるほどね。
芦名:
なんか例えばその理想と現実をちゃんと見れてない人って結構大変で。
吉岡:
うんうん。
芦名:
ずっといじられキャラのくせに、
なんかちょっとかっこいいプレゼンとかをしようとすると、
一瞬で価値がなくなるんすよ。
吉岡:
うんうん。
芦名:
その人はプレゼンテーションしたとしても「いや、こんな感じだったんですけど(笑)」
って冗談交じりの適当なプレゼンテーションの方がめっちゃぶっ刺さるんですよ。
なぜならその人がもう20年、30年築き上げたものがそれだから。
吉岡:
はいはい。
芦名:
だからその、子供の教育って話で言うと、その子供の役割に合わせた方が良い。
吉岡:
うーん!なるほど、なるほど。
芦名:
だから僕とかだったら、え、皆目立ちたいでしょ!?って思ってるのに、
いや目立つのいいわ。えー!?みたいな所もあるし。
あ、役割っていうのがあるんだな、っていう。
坂梨:
うん。
芦名:
それってやっぱね、環境が変わってもあんま変わらないんですよ。
吉岡:
自分の役割を正しく認識してるってすごい大事ですよね。
芦名:
いや、スゲー大事ですよ。
吉岡:
それだけでなんか幸せになれる気がしますね。
芦名:
で、その役割の中でスパイクするのがすごい大事なんですよ。
要はその、突き抜けるっていう。
吉岡:
うんうん。はいはい。
芦名:
でも皆なんかこう、今だとこんなふうになりたい、
とかっていうその憧れっていうのがちょっと邪魔してますよね。
憧れと役割はやっぱ違うので。
吉岡:
うん。自分の役割で成し遂げられそうにない憧れを抱いてもまたちょっとそれは。
芦名:
辛い。非常に辛いですね。
吉岡:
うん。その理想と現実のギャップに苦しむ訳ですね。
芦名:
そうそう。一生かめはめ波は打てないんですよ。だってそれはないんだもん。
坂梨:
(笑)
吉岡:
はいはい。なるほどね。
芦名:
クリリンが第一章から第百何十章までずっとかめはめ波の練習をしてるって言ったら、
もう見てて切なく、それだけで泣けるんじゃないかっていう(笑)
坂梨:
(笑)
吉岡:
はいはい。お前スーパーサイヤ人ではないっていう。
芦名:
そう。