芦名は怒らない? 第12回|人間何回目?芦名の解釈【2/n】
坂梨:
怒ったりします?芦名さん。なんかイメージあんまりしない。
芦名:
それめっちゃ言われる。
僕はずっと怒ってるイメージだよ。
僕だから、優しいとか、怒らないって言われるのが世界で一番意外。
坂梨:
いや、全然意外じゃないし。
芦名:
へぇー。
坂梨:
全然怒ってる所が想像できないんですね。芦名さんが。
例えば怒号をあげて、
ふざけんな、なんでできねーんだ!ってこう、バーン!みたいなのは、ない。
全然イメージとしてできないし、多分やってないですよね。
芦名:
やってない。
坂梨:
いや、それを仮に怒ってるという定義にしたら、やってないですよね。
だから多分なんか人に求める距離がすごい距離感がすごい良いんだなって、すごい僕は思いますけどね。
さっきの前世の話じゃないですけど、
求める、だから電車が1分遅れてたら怒る、なんかちょっとイライラするじゃないですか。イライラしちゃうとしたら、電車に求めるものがすごいハードルが高いから、そこ求めちゃうじゃないですか。
だから人ができなかった時に、何でお前はできないんだ、遅刻するんだ、何なんだ。俺はできるのに!ってなるんですよ、普通。
でも、そこに対してなんか怒るポイントがそこにないから。だから、あ、やっぱこんなもんだろう、みたいな所で、上手く線を引けてるっていう。
吉岡:
うんうん。
坂梨:
人って結構怒らない、怒らない理由ってそうなんだろうなってすごい思いますよね。
芦名:
いやもう高校とか、大学までは、そうだったと思うけどな。
坂梨:
へぇー!
芦名:
未だにそういう感覚だよ、僕はだからずっと怒ってるイメージ、自分の中で。
坂梨:
あぁ。
芦名:
怒ってるというか、その、ストレスが溜まってる。ずーっと。
でもそのストレスを確かになんかそう、人にぶつけるとかっていうことよりも、
さっきの電車の観点で言えば、電車が1分遅れたとか、電車で何かキモイ人がいた。
なぜ自分は電車に乗ったんだろう、っていう。
坂梨:
そうそう。なんか外部的要因じゃないんですよ、きっと。
だから電車、電車クソだなとか、電車に乗ってるこんな人クソだな、とかじゃないんですよ。
何で乗ったんだろうって、内部的な自分の判断に対して立ち返れると思うんですよね。
だから、例えば指示通りにできなかった人がいたとしたら、その何で指示通りにできねーんだ、じゃないんですよ。多分。
何でコイツを動かせなかった、動かせるように指示できなかったんだろう、俺って多分なるから、多分怒らないんですよ。
だから、次生産的な話をしよう、
じゃあ怒る、怒鳴るんじゃなくて、じゃあ次はこうやったらいいんじゃない?みたいな。っていう感じかなと思いますけどね。芦名さんは、だから。
わかんないですけど。一緒に仕事したことないし(笑)
芦名:
いやでも高校とか大学の時も、まぁなんか怒ってた気がするけどなぁ。
大学の奴のアメフト部の奴とかにも怒らないよねって言われて、
めっちゃいつも怒ってるやんって感覚、僕からしたら。
坂梨:
で、あとは、いつの日か諦めになっちゃうんですよ。
だから、怒る人って、
あ、コイツ怒ってるな、この人にすごい失望してるなっていうのがすごいわかるから、あれなんですけど。
怒らない人って、まぁ次こうやろう、こうやろうね、で、できない人に急に「あ、できないんだ」っていうか。諦めになるという、いつの日か。
吉岡:
うーん!
坂梨:
だからお前ドライだなとか、なっちゃうんですけど。なんか怒…そうなんですよね。だからそれ良い悪いじゃない気がしていて。怒らない人。
なんかその程度によりますけど。
なんかその、怒ってる人って、ちょっと言い方変えると、めっちゃ熱狂してる人だと思うんです、何でお前できないんだ、の次のレイヤーに多分行っていれば良くて。
お前日本一に、例えばアメフトだったら、日本一になりたいじゃん!っていう、こう欲求というか、感情が爆発してるとも捉えられるじゃないですか。
吉岡:
うんうん。
坂梨:
ってなった時に、なんか怒らないというか、感情をあらわにせずに、しない人って、なんかそういう見せ方ができてない、というか。あれだけど。
なんかそういうのは、なんかジレンマとして、なんかそれはあるんじゃないかなと思いますけどね。
芦名:
まぁ怒るっていうのは、マネジメント的に言うと1つのテクニック的な所もあるから。
坂梨:
そうそう。おっしゃる通りです。
芦名:
アメフトだったらファンブルしたらめちゃめちゃ怒るとかさ。
あれコーチとしてはやらなきゃいけないことで。自分がイラっとしてなくても。
坂梨:
でもパフォーマンスとしてそれがダメなこと、それがさっきの教育の話じゃないですけど、ダメなことなんだよ、っていうわからせるためにそういうパフォーマンスをする、プロレスをするというのは全然正しい、正しいというか、最初はそれで良いと思うんですよ。
吉岡:
うんうん。