僕の企画は軸が2つある 第11回|企画は合コンの延長よ。【3/4】
芦名:
あの、さっきのその合コンの話で言うと、経営はお金がかかってくるから。
吉岡:
うん。
芦名:
例えば何だろう。先輩が全部払うとかじゃなくて、
これで女の子はこの合コンで3000円払うかな?
吉岡:
うんうん。
芦名:
とか、合コンだったら男が払っちゃうじゃない。
坂梨:
はいはい。
芦名:
3000円払うくらい嬉しいのかな。
あれ、でもこの女の子が3000円払うって何だろうな、とか。
坂梨:
うん。
芦名:
で、あとはその喜ぶ顔っていうのが明確にイメージできるか、とか。
店員さんがどんな顔で料理を持ってくるのか、とか。
坂梨:
それすごいその、何回目かのラジオでおっしゃってて。
サービス業の話はスゲー面白いなと思って。ピザ屋がやりたいみたいな。
芦名:
あぁ。
坂梨:
だから本来なんかそこの人を喜ばせるっていう所にサービスの本質があるのに、
料理とかなんかそういう出口の所にすごいこだわっちゃってて、みたいな。
そういう設計ができてる人が少ないし。
その設計さえすれば絶対俺は勝てるっていう内容だったんですけど。
今の話に結構基づいてますよね。
いや、すごい面白いと思いますね。他者理解というか。憑依レベルで他者を想像するっていう。
吉岡:
うんうん。
坂梨:
のは、いやおっしゃる通りで、なんかそのビジネスの本質なのかなって思いますけどね。
芦名:
そうだね。
坂梨:
すごいっすよね。
吉岡:
なんか電通とかもなんかそういう他者理解みたいな、すごいしないと、広告とかってあれなんじゃないですか?でも。
坂梨:
まぁそう、でもまぁそう、そんな偉そうに僕も言えないですけど。
吉岡:
アハハ!
坂梨:
やっぱりなんかその間に入る、よく言われるじゃないですか、
ハブになる作業で、かっこよく、とか。
でもだからそのクライアントさんもいて、それを操る内勤もいて、
で、その内勤の先に当たり前ですけどメディアの人達がいて、っていう。
だからその想像をしなきゃいけない。
吉岡:
範囲がめっちゃ広い。
坂梨:
そうですね、範囲もですし、プレイヤーがすごい多いっていう感じなので、
じゃあこの人はこう言いたいことをこう、何だろうな、みたいなこととか。
吉岡:
はいはい。
坂梨:
こう言ったらこうなるんだろうなっていうのを、なんかこういかにイメージできるか、
みたいなのとかあるけど。
吉岡:
うん。
坂梨:
ポイントですよね。そんな偉そうなこと言えないですけど。
吉岡:
結構板挟みになるんですか。クライアントと。
坂梨:
まぁそうですね。まぁ当たり前ですけど、そうなっちゃいますよね。
吉岡:
そこに対するストレスとか感じないですか?
坂梨:
まぁ、そういうものとして入社してるし。
吉岡:
あぁ。
坂梨:
まぁなんかその仕事っていう部署なんで。
そこにおけるストレスはまぁ程度の問題ですね、
あとは。その物理的に事象としてはそうですけど、
程度的にめっちゃ100言う人と0言う人と、みたいな所だと、それか50なのか、10なのか。
吉岡:
うーん。
坂梨:
っていう感じです。
吉岡:
一緒に仕事してたんですか?芦名さんと。
芦名:
いや全然してないです。
坂梨:
被ってないです。あ、ちょっと被ってましたっけ。被ってもない?
芦名:
僕2011入社2012卒(笑)
吉岡:
アハハ。
芦名:
2013入社じゃない?
坂梨:
2013入社です。
吉岡:
じゃあ被ってないですね。
芦名:
被ってない。
吉岡:
ふーん!
芦名:
電通の方が難しいと思いますよ。その仕事の方が。
要はその、何だろう。邪念が多いじゃない。
坂梨:
うん。
吉岡:
あぁ、はいはい。
芦名:
僕の企画は軸が2つあって、
1つはどうやったらそのユーザーが喜ぶかっていう。
それがどこまで喜ぶ顔が絵に浮かぶかって所まで、っていうのが企画。
あともう1個は、従業員がどれだけ喜ぶかっていう。これはまぁ主には金銭面。
吉岡:
うんうん。
芦名:
どういう報酬体系にして、仕組みにしていくかっていうのが。
吉岡:
はいはい。
芦名:
で、まぁ経営の場合は僕の場合は、僕がマネジメントするんじゃなくて、
どうやってサービスとお金にマネジメントさせるかっていうのを僕はすごく意識してるので。
吉岡:
うんうん。
芦名:
例えば、お金にマネジメントさせるってどういうことかって言うと、
例えば歩合制だったりとか。
歩合制の仕組みも、シンプルな歩合制じゃなくて、二次曲線状に上がる歩合制にした方がモチベーションが上がるとかって、
そこの欲求とかまでガツって掴んで、それも全部仕組みにもうめちゃめちゃ細かく落としていくっていう。
そうじゃないと僕が頑張れって言い続けなくちゃいけないっていう。
お前仕事してるのか!ってやり続けなくちゃいけないけど。
その人がやりたくなるような仕組みを作るっていうのがまぁ従業員向けの企画。
それとユーザー向けの企画。
どういう動線で、どういう表情で、どこを歩いて、
だからBVEATSの店舗は全部僕がデザインしてるんだけど。
だからそういうのも含めて、僕はすごい好きだし、できるから、っていう。
そのユーザーと従業員っていうのを死ぬ程考えればいいっていう。
坂梨:
うん。
芦名:
どうやってこの従業員とユーザーを死ぬ程喜ばせるかっていう。
でも電通の場合は従業員喜ばせるってことはあんまなくて。
どうやってユーザーの動線を作るかっていう所を企画しながらクライアント側の要望にも応えて。
吉岡:
うんうん。
芦名:
でも社内でさらに、あのメディア局とも調整をしなくちゃいけなくて、
そこに対してマーケットの人に、
吉岡:
はいはい。
芦名:
この資料を用意してくれって依頼をしなくちゃいけなくて。
その間に社内で上手く、どう貸しを作ってどう貸しを回収するのかって話もあって、っていう。すごい統合的な仕事なので。だからスゲー難しいんだけど、
僕が独立してからやっぱスゲー仕事できるなと思うのは間違いなく電通の人なんですよ。
吉岡:
へぇー!
第11回|企画は合コンの延長よ。